前回は大学受験のお話だったので、今回は大学生の方向けのお話にしようと思います。私は大学時代、結構無為に時間を使っていた自覚があり、今でも若干そのことを後悔しています。
そこで今回はテーマは、「大学在学時にやっておけば良かったこと」です。現役大学生の皆様は是非話半分に聞いていただき、社会人の方はご自身のご経験と照らし合わせ、他にもこんなものがあるぞ、というご意見があれば教えていただければと思います。
留学
まず「留学」です。これは純粋にもっと英語力を高めておけば良かったという後悔からきています。
日本語でできていることが英語でもできるというのは皆さんの想像以上に強みになり、その後のキャリアの広がり方も雲泥の差です。
日本にいながらにしても独学で英語力を養うことは可能ではありますが、留学というチケットを持っていながら使わないのは勿体無いです。もちろん時間やお金の問題など様々な個人的な事情があるかもしれませんが、もし特に障害が無いという方は留学という選択肢を視野に入れていただければと思います。
米国公認会計士(US-CPA)の勉強
私は大学時代こんな資格があることも知らず、社会人になってから勉強し、合格を取りました。
US-CPAとは、日本の公認会計士の米国版になります。じゃあ日本の公認会計士の資格を取れよという話になりますが、日本の公認会計士は米国に比べるとべらぼうに難易度が高く、正直「公認会計士」という職業になりたい人じゃないとやり切るのは難しいと思います。
一方で、米国の公認会計士試験は日本の社会人が仕事と並行して取得できる程度の難易度なので、時間のある大学生ならもっと簡単にクリアできるでしょう。もちろん英語で受験することになりますが、リスニングはありませんし、むしろ計算問題であれば日本人が得意とするフィールドなのではないかと思います。
なぜこの勉強をしておけば良かったかというと、業界を問わず、ビジネスにおいて財務会計は共通言語であり、これを理解していれば会社の性質、弱点、今後の展望などがすっきりと理解できるようになります。簿記２級とかでも全然良いのですが、US-CPAは簿記２級よりもう少し広い範囲を勉強するので、是非余裕のある大学生の方に目を向けていただければと思います。
お金の回し方を知る
ここは一番後悔している部分です。大学時代に何か自分でお金を稼ぐ手段を見出しておけば良かったということです。バイトというよりは、例えば自分でプログラミングを行い何かアプリを作ってみるとか、物を書いてそれを売り物にしてみるとか、「自分で作ったものを人に認めてもらい、そこからお金を得ていく」ということに挑戦してみれば良かったと思います。
もちろんこれは今からでも遅くないのでトライしてみてはいるのですが、中々難しいです。
社会人になり会社に所属すると、確かに安定はするのですが、「辞めたい」と思う瞬間が必ずやってきます。ただ、サラリーマンとして、「会社人」として過ごすことに慣れきってしまうと結局願望で終わってしまいます。
この時、「じゃあ辞めてこうしよう」というアイディアやノウハウを持っていれば、きっと違う選択肢もあったんだろうなと考えてしまいます。
興味のある分野に手を出してみる
一つ上の項目とも被るのですが、こちらはお金になる/ならないは関係なしに、少しでも興味のあるものには手を出しておけば良かったなという後悔です。
当時は、興味があったとしてもお金がない、親の許可がいる等色々と言い訳してしまっていましたが、興味はあるものの手を出せなかった分野というのはその後の人生においても呪いのように脳裏から離れません。
少し手を出して、「あ、やっぱいいわ」と思えばそこでやめればいいだけなので、恐れずにチャレンジしておけば良かったと思います。
もちろんこれも今からでも全然遅くないので日々消化していっているわけですが、大学時代に消化しておけば、今はもっと別のことができたはずなので、時間がある学生のうちに興味のあることは積極的に消化しましょう。
まとめ
はい、というわけで私の非常に個人的な経験から大学時代にやっておけば良かったことをご紹介してみました。今すでに主体的かつ自律した大学生活を送っているよという方はどうか今の生活を維持していただければと思いますが、何をしたらいいのか分からない、のんべんだらりと過ごしているという方はご参考にしていただければと思います。
今から振り返ると大学時代というのは文字通り黄金の時代（「黄金時代」ではありません、だらだらしてたので笑）で、だからこそ「あの時あれをしておけば」という、ある種現実逃避にも近いような幻想を抱いているのかもしれません。
というか、大学時代に後悔があるのは一種の「社会人あるある」で、どのような過ごし方をしたとしても必ずそう思ってしまうのではないかと思います。
迂遠な言い方になってしまいましたが、現役大学生の方々は皆さんがそれだけ価値のある時間を過ごしているということを少しでも意識していただければと思います。（なんか説教くさい締めになってしまいすいません。）
