突然ですが、少し前にNetflixに加入しました。
それまではアマプラを見ていたのですが、正直あんまりコンテンツが刺さらない。
いや、多分探せば面白いコンテンツが溢れているんだと思うのですが、それを掘り起こすのが難しい。当方、時間を持て余した時にぱぱっと見れるような、ユーザーを甘やかし尽くした仕様を希望しています。
その点Netflixはすごいです。人気コンテンツがランキングで表示されるのはもちろんですが、気になっている動画のサムネイルにカーソルを合わせ1〜2秒ほど待つと、自動で動画の予告編や見どころなんかが再生されるので、「あ、これ面白そうじゃん」というのと「あー、こういう系か。ならいいや。」というのが簡単に掴め、その時見たいものがぱぱっと見つかります。
で、何を見ているかというと、もっぱら韓国ドラマなんですよね。これまでに見たものだと「愛の不時着」、「梨泰院クラス」、「スタートアップ」、「海街チャチャチャ」、「39歳」、「刑務所のルールブック」なんかですね。ちなみに非韓ドラだと「クイーンズギャンビット」や「ドント・ルック・アップ」、「浅草キッド」なんかを見ました。要するに流行ってるものを見ているという超ライト層です。
今回はそんなつまみ食い大好きなライトユーザーの私が「どうして韓国ドラマは面白いのか」について考えていきたいと思います。
まず顔がいい
テンプレな韓国ドラマといえば美男美女というイメージがあると思います。というか、忌憚無い言い方をすると「整形した美男美女」というイメージなのではないでしょうか。そのイメージは正しいです。最近の韓国では一般の方も女性に限らず男性も整形するそうなので、芸能人ともなれば尚更でしょう。
が、韓国ドラマを楽しむにあたってはそこは何ら問題ではないです。そこに抵抗感を覚える方もおられるかと思いますが、彼ら彼女らの価値観では整形は化粧の延長であり、欧米の方のタトゥーに近いんじゃないかと思います。例えばアメリカのドラマを見るにあたって、「登場人物がタトゥーをしているのが受け付けない」という方はほとんどいないんじゃないかと思います。それと同じで、韓国ドラマの登場人物が整形していたとしても、それはそういうものだと思ってドラマを楽しんだ方が良いです。
そもそも、整形をしている人が受け付けないという人は、「もし付き合う相手がそうだったら嫌だ」という価値観なのであって、それをドラマ鑑賞に持ち込むのは少し過敏すぎなんじゃないかなと思います。
「顔がいい」だけじゃない
はい。顔がいいだけじゃないんです。「美人やイケメンだけが出てくるわけじゃない」という意味と、「ビジュアルだけではなくシナリオも良い」という二重の意味がかかっているのですが、後者についてはこの後またお話しさせていただくので、ここでは前者の意味についてお話しします。
韓ドラでは基本ヒロインとそのパートナーは美男美女で設定されていますが、それ以外の人はそうでもないです。「いや、お前どの口が言ってんねん」という感じですが、本当にそうでもないんです。
何なら結構個性的でコミカルな顔のおばちゃんやおっちゃん、兄ちゃんがばんばん出てきて、そのルックスに負けないくらいの癖の強いキャラで物語をゴリゴリ進めていきます。「主役でも無いのにそんなにインパクトが強い顔をしていていいのか」というくらい(面白い意味で)ビジュアルが強い登場人物が盛りだくさんで、見ていて気持ちがいいです。日本のドラマだと整った顔の方が大多数なので、初めて韓ドラを見た時驚いたという方も少なくないんじゃないかなと思います。
イチャつきターンが至高
これは恋愛ドラマに言えることですが、それまで困難続きだったり、歪みあっていたヒロインとそのパートナーがなんとかお互いの気持ちに気づき、結ばれることとなった後、日本だとそこでドラマは終了な場合がほとんどだと思いますが、韓ドラだとこれでもかと言わんばかりのイチャつきターンが挟まれます。
このイチャつきが実に良いです。これまで辛酸を舐めてばかりだった主人公たち及び視聴者への救済として激甘なカタルシスが与えられます。まぁ、実際はそこからさらに一波乱ある場合が99.99%なので束の間の休息ではあるのですが、それが想像できるからこそ「どうかこの時が永遠に続いてくれ…」と心からの祝福を送らざるを得ません。
良いぞもっとやれ。
シナリオが良い
先に申し上げたとおり、韓ドラはビジュアルだけでなくシナリオも良いです。一昔前に想起されるような単調なメロドラマはもうありません。私が考えるGood Pointsは以下のとおりです。
テンポが良い
何よりテンポが良いので見ていて飽きないです。ここはどちらが良いか賛否両論あると思うのですが、過去のトラウマや因縁みたいなものは結構早めに出し切ってしまい、後はどんどんストーリーを進めていくケースが多いように思います。もちろん例外もいくつかありますが、いずれにせよストーリーが間伸びするということがなく、退屈を感じる前にどんどん話が展開されます。
また、日本のドラマにありがちなヒロインとそのパートナーの間の情報の非対称性に起因するわだかまり(ヒロインが抱えるトラウマや、相手を愛しく想うが故のすれ違い等)があまりなく、両者間の悩み事は結構早い段階でお互いに開示、解決し、先のステージに進んでいきます。
もちろん、このようなヒロインとパートナー間の奥ゆかしいすれ違いが好きだという方もいらっしゃるかと思います。それはそれで尤もなご意見なので理解できるところではありますが、トントンと話が進んでいくテンポ感もまた一興ですので、今期はいいドラマないなーと思っておられる方はぜひ韓ドラに手を出していただければと思います。
ベタと予想外のバランス
韓ドラといえばベタベタの恋愛ドラマという印象があるかもしれません。私もそう思っていましたが、意外とそうでもないです。
というか、ベタと予想外の使い分け、比率が絶妙です。
「そこはベタでいいんだよ」という部分は惜しみないベタな展開で我々の心を満たしてくれます。「ベタ=つまらない」というのは少し短絡的で、むしろ「ベタこそ至高」という場面もあるかと思います。
しかし、物語が急展開していき登場人物がガンガン駆け引きを仕掛けていくような場面では、自分が集合住宅に住んでいるのを忘れ、思わず大声で「え!!」と叫んでしまうような展開も多々見られます。
最後に
以上、にわか視聴者の私が思う韓ドラの魅力をいくつかご紹介させていただきました。
この説明が響いた方はぜひトライいただきたいですし、響かなかった方もご自身の目で真偽をご確認いただければと思います。
ただ、Netflixの韓ドラは一話90分くらいあり、なおかつ話数もかなりあります。
だからこそあの重厚な世界観が練られるというのもありますが、初見の人は身構えてしまうことも多いかなと思います。
確かに最初のうちは長いなぁと思うかもしれませんが、是非そんな心のハードルを少しだけ下げ、一度ご覧ください。
ちなみに、私のおすすめは「愛の不時着」です。