20代の転職:私の転職理由と転職して良かったこと、後悔したこと

皆さんは転職をしたことはありますか?
私は新卒で入社した会社で3年ほど経営企画っぽい仕事をさせていただいたのち、異業種であるコンサル系の業界に転職しました。新卒で入社した会社は勿論繁忙期に忙しくなることはありましたが、全体として見ると決してブラック企業というほど理不尽でもなく、また、周りの人も穏やかで特に人間関係で悩んだことはありませんでした。
そんな風に「特に現状に強い不満はない」という職場でしたが、4年目に突入する段階でふと思い立って転職をしました。最近では「転職ネイティブ世代」という言葉も出てきたように、転職することに対して抵抗がなくなっている人もいるのではないかと思います。
そこで、今回は今後転職を考えている方に向け、私の転職経験をご紹介できればと思います。
是非皆さんのキャリアの参考になればと思います。

転職のきっかけ

冒頭で述べたとおり、私の前職は多少忙しい時もありましたが、人間関係は特に問題はなく、仕事も好きなようにさせてもらってました。
そんな中で私が転職に踏み込んだきっかけは以下のとおりです。

住む場所を変えたかった

私は前職で大阪に住んでいたのですが、正直ずっと大阪に住み続けるというイメージが持てませんでした。全然悪い土地ではないのですがその場所に住んでいる自分が想像できなかったので、大学時代を過ごした東京に戻りたかったという非常にプライベートな理由です。

仕事の仕方を学びたかった

前職では非常に自由に、思うように考えたまま仕事をさせてもらえていました。それはそれで価値のあることだとは思ったのですが、新卒で入ったばかりの会社であまりにも思うように仕事ができてしまうと、自己流で物事を処理しがちです。そう考えたときに、しっかりとした教育環境のなかで、変な仕事の癖がつく前にソリッドな仕事の土台を作りたかったという想いがあります。

客商売をしてみたかった

前職では会社の中の経営サポートをする部門でした。会社の財務資料を作ったりなんかする部署ですね。
そう聞くとかっこいいのですが、会社の中の管理部門というのは、結局個人の能力が評価されて仕事を任されるというよりは、勝手に仕事が舞い込んできます。
仕事ができなくても仕事が回ってくる。サボっても、能力が低かったとしてもその人に仕事が回ってくるというのは確かに安泰ではあるのですが、まだ若々しく野心のあった時代の私にとっては緊張感がなく、一体自分はどれくらい仕事ができるのか、この会社を出ても価値のある自分でいられるのだろうか、という不安を抱いていました。
そこで、会社の中の管理部門という立場ではなく、直接お客さんに対してサービスを提供し、厳しく評価され、スキルを磨けるようなポジションに移動しようと考えたわけです。
今のグータラな自分からは想像できない選択肢です。)

転職をして良かったこと

では実際に転職してみてどうだったのか。私が感じたポジティブな面をご紹介します。

年収が上がった

これは転職するときの戦略次第ですが、私の場合は転職して年収は上がりました。
ただ、私が転職したのは社会人経験3年目が終わったくらいの時なので、正直年収交渉ができるほどのスキルがあったわけではないです。一般的に、第2新卒くらいの世代の若手が転職する場合、待遇条件については「御社の規定に合わせます」としか言えないと思います。
私の場合、転職先の規定に沿って評価したら、結果的に年収が上がったという形になります。
もし私のように若手のうちから転職したいという方は、転職先の規定に沿って評価された場合、いくらくらいの年収になるのかは必ず事前に押さえておきましょう。

働きやすくなった

ここは転職する業界次第ですが、私の場合はコンサル系だったので自由度が高いです。
完全在宅勤務でフレックス制度になっていて、事業会社では考えられないくらい自由です。
まぁ自由すぎるのも良し悪しで、自分が放っとかれている感も否めない時もあるので、もしあなたが誰かにちゃんとみていてもらいたい、密にコミュニケーションがしたいという方であれば、コンサル業界ではなく、事業会社の方が向いているように思います。

「よそではどうなのか」が分かった

よくある転職理由なのかもしれませんが、「今いる会社以外を見てみたい」という想いがあるかと思います。
当然ですが転職をすればその願いは叶います。
企業文化は会社によってバラバラなので、転職をすればあなたが思っていた会社とは全く違う組織体制、風土、仕事の仕方に出会えるかもしれません。

少しだけ自信がついた

これは極めて個人的な意見ですが、転職先である程度経験を積み、ありがたい評価をいただくと、自信がつきます。「私を評価してくれるのは前の会社だけじゃないんだ」という自信です。
自信過剰になれるほどのものではありませんが、それでも「自分で世渡りできた」というのは確実に自分の中の自信につながります。

「職場を変えてもやっていける」という事実は今後の人生の歩き方を大きく変えてくれるものになると思います。

転職をして正直後悔したこと

同期がいない

これは転職して一番痛手だったかもしれませんね。転職する前から分かっていたことですが、それまで当然のようにいてくれた「入社同期」という存在がいなくなります。

もし転職先にも同じ時期、同じ部署に転職した方がいれば良いのかもしれませんが、やっぱり新卒で入社した部署の同期とのは格別なものがあります。
特に理由がなくてもご飯や飲みに一緒にいけるカジュアルな関係は非常にありがたいです。

とはいえ、同期がいなくなるから転職を辞めるという選択肢は無いかと思いますし、転職先の方々とのコミュニケーション次第ではある程度解消できる部分ではあります。
これから転職される方は目一杯同期との繋がりを楽しんでください。

長期的なプランニングができていなかった

これは転職先の業界次第ですが、例えば私のようなコンサル業界だと、年次が長い人が年功序列的に偉くなっていくわけではなく、何らかの強みを持っている人が出世します。
例えば特定領域への理解度が突出していたり、ものすごい太客を持っていたり、かなりのハードワーカーだったりする場合です。
もしあなたが今後一芸特化して自分の強みを磨いていき、他の人と差別化できるという自信があったり、頭のネジが外れたハードな働き方に躊躇がないということであれば全く問題ありませんが、そうで無い方にとっては、コンサル業界というのは一時的に所属するのはありですが、将来に渡ってずっといるような場所ではないように思います。

転職をすることが目的になってしまうと、目の前のキャリアをどうするのかという近視眼的な考え方になってしまい、「転職後の10年」という長期的視点が失われがちです。
これから転職をされる方は、その会社でどんな経験を積み、どんなポジションまで登りたいのかということを意識されると良いかと思います。もちろん、その中でさらに転職を重ねてもいいと思いますし、一つの会社に留まるというのもありだと思います。

以上、僭越ながら私の経験をご紹介させていただきました。100人に通じる金言が捻り出せればよかったのですが、経験則からお話しする以上このお話が刺さる人も刺さらない人もおられるかと思います。あなたのキャリアはあなただけのものなので、あまり人の意見を聞きすぎず、自分の軸で転職活動を進めていただくのが一番です。

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