「粗食のすすめ」という名前の本があるんですがね、私は平日の夜、努めて質素な晩御飯を食べるようにしています。
大体ご飯(胚芽米)に香の物とお味噌汁。あと、冷蔵庫に貯蔵があれば納豆や休日の夜に多めに作ったお惣菜を食べています。
香の物も、大根や胡瓜、白菜なんかを適当に塩や白だし、お酢等に漬け込んで家で作ったものを食べてます。あの日比谷公園を設計した本多静六氏の推奨する「ホルモン漬け」ってやつですね。
なんでそうなったかというと、私が新卒で入社した会社の新人研修で、お寺に2泊3日し、お坊さんの修行を体験するという内容がありました。(まぁ正直懇親会的なイベントですよね。)
で、そのお寺では朝昼晩の3食でかなり質素な食事が出てきて、ベーシックな一食の献立としてはご飯(orおかゆ)にお味噌汁、香の物で、お昼はそれにもう一品あるような感じでした。
最初は絶対足りないだろうなと思ってたんですが、途中で「あれ、別に大丈夫かも。」って思ったんです。むしろ満腹にならないので頭も冴え、ちょっとお腹空いてるくらいの方がいいのかなと実感したのがきっかけです。すごく調子がいいというよりは、「コンディションが悪くない、安定している」というイメージです。
まぁ会社に行けば同僚とご飯を食べたり、休日の夜はお酒を飲んだり外食したりするので、全然精進料理しか食べてないわけではないのですが、だからこそ胃袋の休憩のつもりで平日夜はあえて質素にまとめるようにしています。
その筋の本を読むと、「タンパク質が不足する」、「代謝が落ちるので良くない」という意見もあれば、「現代人は過食気味なので、本来もう少し食べる量を抑えるべきだ」、「空腹状態にすることで消化器官を休めることができる」等々、色んな意見が目に入ります。(ちょっと前に流行ったファスティングなんかも賛否両論ありますもんね。)
色々な意見を目にすると、その度に何が正しいのかよく分からなくなるので、とりあえず中庸を取る形で、「平日夜は粗食に抑える」というスタイルに行きつきました。というわけで、本記事のタイトルを「粗食(改)」としました。
粗食習慣を導入することで、平日夜以外の食事の時も「まぁ腹6分目くらいが丁度いいんだよね。」と自制心を保つことができますし、逆に付き合いで飲み会に行く時は「まぁ平日は節制してるからいっか!」と、割り切ることもできます。(ダブルスタンダード、上等です!笑)
そして何より日々の晩御飯の献立に悩む必要がなくなり、時短で作れてしまい、なおかつ食費も浮くというこれ以上ないメリットもあります。
昔はそんな生活をしていると変な人みたいになったのかもしれませんが、今は様々な食生活が研究されてますので、粗食というのも意外とバラエティに富んでいます。
決してハードルは高くなく、しかも一度導入すればほぼ惰性で続けていけますので、皆様もぜひ。
ただ、塩分の取り過ぎだけには注意ですね。