スタバに住み着く原始人

何気ない日常の中で、絶滅したはずの原始人を目撃する瞬間はありませんか?

あれはとても暑い5月の休日。一休みすべくカフェに立ち寄ったのですが、そこには長蛇の列が。
どこか座る場所は残されていないかと辺りを見回していたら、丁度今にも席を立とうとする人が。

ラッキー。席が空いたら座らせていただこうじゃないか。と、その席に向かって歩き出したその時。
私を追い抜かす形で別の第三者が足早にその席に向かっていき、席を立つ準備をする人の隣を陣取りました。

もはや自分の縄張りだと言わんばかりの自己主張に気圧されてしまいました。

その時、文明人の皮を被った現代人の瞳の中に、狩猟採集時代に培われた原始人的な闘争本能を感じました。

誰かを打ち負かしてやろうと言う気持ち自体はスポーツやコンテスト等では一般的な感情だと思いますが、そこには一定のルールがあり、作法があります。
一方で、日常生活で誰かを出し抜いて得をしてやろうという人はルール無用の「なんでもあり」的な闘争本能を感じます。
稀にそういった闘争本能を剥き出しにしている雰囲気の人もいますが、それも大抵二十歳そこそこまでかと思います。

そうではなく、いかにも「普通の人です」みたいな顔をしながらも、突然豹変し、生き馬の目を抜くような仕方で他人を出し抜くその様相は、まさに優秀な狩猟民族さながらです。

もしかしたら自分もそんなことしてないだろうか。人の振り見て我が振り直せ、ですね。

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