【中学生/高校生必見】大学受験の歩き方

今日のテーマは大学受験です。
私は田舎の公立高校に通っていました。一応進学校と銘打っていますが、高校としての全国偏差値としては50程度のザ・普通校でした。また、高校1年生から3年生の秋まで部活を行なっていて、それこそ休日は朝から夕方まで練習でした。
で、大学受験の結果はというと、なんとか第一志望である東京の西の方にある某国立大学に現役で合格することができました。もちろん当時の受験制度はセンター試験+二次試験であり、恐らく学習範囲も今とは違うでしょう。
したがって、今回お話しするのは細かな攻略法というより、私の考える受験に対する心構えやスタンスをご紹介させていただきます。

これさえやっとけば大丈夫、という力強い太鼓判を押したいところではあるのですが、あくまで個人の経験から引っ張ってきたノウハウなので、ご参考までに。
(あ、ちなみに私は文系です。)

受験は高校1年生の4月から始まっている

高校入学直後のHRでいかにも先生が言いそうなことで申し訳ないですが、紛れもない事実です。
これは、その年の受験生との競争が始まっているというニュアンスよりは、「自分の中での勉強の習慣づけは既にこの段階から始まっている」という意味です。
私が高校に入学した時に聞いた話だと、「入学後の3週間は死ぬ気で勉強しろ」と言われていました。
これは決して詰め込み教育を強要したいということではなく、その3週間で勉強のリズムを作ることができれば、その後自然と勉強に抵抗がなくなり、良い習慣が形成されるということです。

結果的に、私はこのアドバイスを遵守することで成功を収めることができたので、やはりこのスタンスが1丁目1番地だと思います。(5月になっていうことじゃないですが、今からでも遅くないと思います。)

可処分時間を計算し、勉強に充てる時間を最大値になるような判断を心がける

冒頭でご紹介したとおり、私は受験生にしては結構長い期間部活に明け暮れており、しかも割と体育会系なハードさだったため、勉強時間確保が喫緊の課題でした。

どうやってこの課題を解決したかというと、それは単純に日々の生活リズムを円グラフにし、寝食、学校の授業、部活の時間を差し引き、自分の可処分時間を割り出し、その可処分時間をなるべく勉強に充てるよう心がけました。全ての意思決定を、それを軸に行なっていたため、当然友達と過ごす時間は減っていきましたが、幸い部活に明け暮れていたので友人関係では特に困ったことはありませんでした。

よく、「勉強は量より質」と言われますが、質の良い勉強とは自分の特質にあった勉強方法を指します。この点、勉強における自分の特質は量をこなさないと見えてきませんので、質の高い勉強は量をこなすことでしか培われないと言えます。

問題集は最低3周

受験勉強に慣れてくると、誰しも各科目で評判の良い問題集に手を出すことになると思います。
「評判が良い問題集」とは言ってもそれも相当数ありますので、いろいろ手を出したくなると思います。

私がお勧めしたいのは、一つこれと決めた問題集を最低3周こなすというものです。
私は先生の講義を上手くノートにまとめたり、教科書を細かく読み込むというのがあまり得意ではなかったので、とにかく問題集をこなし、その正誤を確認することでインプットとアウトプットを同時に行なっていました。
この辺は人それぞれかもしれませんが、この勉強法は私にぴったりとフィットしていました。

答えを暗記してしまったらどうするのかという疑問が生じるかもしれませんが、逆に答えを暗記するほどやり込むのが正解です。答えを暗記し、そこに至るまでの道のりを脳内でトレースできれば、その単元をマスターしたと言えるでしょう。

まずは英数国を優先

これは理社の先生にぶっ飛ばされるかもしれませんが、高校3年間の長い期間で考えた時、その時間の投資割合は英数国の各科目に最も多く割かれ、理社はその後で良いのではないかと思います。
多くの私立大学は英数国のどれかは必ず要求されますが、理社は使わないケースも多いのではないでしょうか。(文系受験を前提にしています。)また、各科目のレベルアップに必要な時間としても英数国は学習に時間がかかりますので、まずはそちらをを優先する必要があるかと思います。

国語は問題を解いた時間と同じくらいの時間を答え合わせに費やす

ではどうやって時間を使っていくのかというと、まず国語は問題を解いた時間と同じくらいの時間を答え合わせに費やすと良いです。私がこれに気づいたのは高校3年の秋とかだったと思いますが、もっと早くこれに気づけば良かったと後悔しています。

評論や小説の読解問題なんかは、結構解くのに時間がかかる一方で、答え合わせは表面的なものになりがちです。解答に書いてあることが書いてあれば◯、なければ✖️、みたいな感じですね。
確かに、模試の自己採点なんかをすると、そもそも採点者がどうやって部分点をつけていくのか判断しようもないので、そのような大味な答え合わせになるのも致し方ないのですが、国語に関しては最初から「自分の答えを評価する」のではなく、「解説を読みながら再度問題を解き直す」くらいのつもりで答え合わせに臨んだ方が良いです。

私はこのことに気づいてから現文の点数がぐんと上がりました。なるほどこうやって読解するのね、という「読解の公式」が頭に入ると、現文の問題は数学と大差なくなります。

数学は証明+暗記

あくまで文系で求められるレベル感が前提となりますが、数学は暗記科目に近い気がします。
「各単元で出てくる公式を覚える」そして「問題のパターンを覚え、公式を当てはめる」という作業の連続です。ですので「日本史・世界史のような暗記科目は得意だけど、数学は苦手」という方は、単に数学のコツを掴んでいないだけのように思います。
先ほどの問題集3周の話と被りますが、「数学は覚えた公式をどうやって使うか」を暗記する科目なので、インプットとアウトプットを同時に行った方が効率が良いです。

ただし、取り扱う公式は全てその証明方法も頭に入れておきましょう。少し捻った問題には、公式の証明方法を頭に入れておかないと対応できないようなものもあります。

最後に

ここまで国数と来て英語の話はないのかと思われるかもしれませんが、英語は正直単語と文法を覚えてひたすら英訳と和訳を繰り返すだけだと思うので、敢えて章を分けませんでした。

悪い意味で、「日本の大学は、入るのは難しく出るのは簡単」と揶揄されます。海外の大学はもっと学生があくせく勉強してるんでしょうね。そのことの是非はともかく、人生で一番勉強したのは大学受験だったという方も多いのではないかと思います。
つまり、結果はどうあれ、「あれだけ受験勉強を頑張れた」と胸を張れることは、その後の人生の大きな財産になることは間違いありません。そう考えると、受験勉強は大学に入りたい高校生に等しく訪れる努力のチャンスであると言えます。

もちろん家族関係や友人関係を大事にした上でですが、「もう2度と受験勉強はしたくない」と思えるような高校生活を送っていただければ幸いです。


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